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腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、背骨の中にある脊柱管が腰の部分で、加齢的な変化によって靭帯の肥厚や骨の変形などにより、神経が圧迫され、腰痛や足のしびれや痛みが生じる病気です。
 

脊柱管狭窄が生じた時に発現する特徴的な症状は上の図のようになります。

歩き始めてしばらくすると足の痛みが強くなり、前かがみになって休憩をすると楽になって、また歩くことができるということを繰り返します。
このように、間欠的に歩いたり、休んだりを繰り返すことを「間歇性跛行 (かんけつせいはこう)」といいます。
このような症状があれば、脊柱管狭窄症を疑います。

直立位での歩行が

硬膜外圧が一番か

かり脊柱管が最も

圧迫されます

押し車などを利用

した前屈位歩行は

硬膜外圧の圧迫力

が軽減され脊柱管

の圧迫も小さくなります

自転車に乗っている姿勢は自然と前屈位になりほとんど硬膜外圧がかからないため症状の消失が見られます

左の図は、どれだけ脊柱管に圧迫力がかかっているのかを表した図になります。
前屈位の姿勢をとればとる程、圧迫される力が弱くなっていることがわかります

上の絵は姿勢と腰にかかる負担の関係です。この図からわかるように、座って物を持ってお辞儀している状態が一番腰に負担がかかります。次が、中腰姿勢で物を持ちお辞儀している状態です。意外と、座っている状態の方が腰に負担がかかっています。ですので、デスクワークの時の方が、立っているときより腰に負担がかかります。 中腰姿勢が長時間続くような動作に関しては、ときおり足を曲げたり、屈んだりして、姿勢を変える必要があります。デスクワークの時も、クッションを入れるとか、同じ姿勢を続けないように動きを入れる必要があります。

腰部脊柱管狭窄症には大まかに二通りの症状が見受けられます。脊髄神経から枝分かれした神経の部分で圧迫を受けている「神経根型」と、脊髄神経そのものが圧迫を受けている「馬尾型」があり
「神経根型」「馬尾型」ではそれぞれ下肢に出現する症状が違います。
神経根型は右図のように、下肢症状は片側性に現れるのが特徴です。馬尾型は左の図のように、下肢症状は両側性に現れるのが特徴です。それぞれ、障害されている腰椎レベルによって下肢症状は異なってきます。

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